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Linux(openSUSE LEAP15.3)からApple Time Capsule(2008)のファイル共有(共有ディスクのセキュリティ保護=アカウント)をマウントしようとすると
mount error(112): Host is down
や
mount error(13): Permission denied
といったエラーが発生してマウントが失敗するため、対応方法の備忘録。
2023.5.13追記:
セキュリティ上の理由からKernel 5.15.X以降ではNTLM認証を使ったCIFS(SMB)マウントがサポートされなくなりました。
(UbuntuパッケージのKernel 5.19.0では
Linux kernel source tree:kernel/git/torvalds/linux.git
セキュリティ上の理由からKernel 5.15.X以降ではNTLM認証を使ったCIFS(SMB)マウントがサポートされなくなりました。
(UbuntuパッケージのKernel 5.19.0では
mount error(22): Invalid argument
のようなエラーが発生してマウントできないようです。)Linux kernel source tree:kernel/git/torvalds/linux.git
対応手順
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以下のコマンドでマウントポイントを作成する。
sudo mkdir /mnt/マウントポイント
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以下のコマンドでユーザーIDとグループIDを確認する。
cat /etc/passwd | grep ユーザー名
出力結果
ユーザー名:x:ユーザーID:グループID:****:/home/****:/bin/bash
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以下のコマンドでマウントを実行する。
sudo mount -t cifs -o sec=ntlm,username=ユーザー名,dir_mode=0777,file_mode=0777,uid=ユーザーID,gid=グループID,vers=1.0 //XXX.XXX.XXX.XXX/ディレクトリ名 /mnt/マウントポイント
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以下のプロンプトが出たらTime Capsuleの共有アカウントのパスワードを入力する。
🔐 Password for ユーザー名@//XXX.XXX.XXX.XXX/ディレクトリ名:
ちなみにApple Time Capsule(2008)のファイル共有(共有ディスクのセキュリティ保護=アカウント)のマウントを行うときは、マウント時のオプションにsec=ntlm
とvers=1.0
を指定しないと前述のエラーが発生します。
以上です。