Debian11へのアップグレードでネットワークに接続できなくなったときの対応

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私のサブマシンのDebian 10(Buster)をDebian 11(Bullseye)にアップグレードしたところ、アップグレード後にネットワークへ接続できなくなってしまったため、そのとき行った対応についての備忘録。


問題

Wicdを利用してネットワーク接続しているDebian 10(Buster)を、Debian 11(Bullseye)にフルシステムアップグレードすると、アップグレード後にネットワークに接続できなくなる。


原因

2022.1.7現在ではDebian 11(Bullseye)にはWicdのパッケージが存在しないことからアップグレード時にWicdが削除される。


対応

以下の手順で、NetworkManagerのオフラインインストールを行う。

  1. ネットワーク接続可能な端末を使いDebian公式のサイトのDebian 11(Bullseye)用のnetwork-managerパッケージをダウンロードし、リムーバブルストレージへ保存する。

  2. インストール先の端末にリムーバブルストレージを接続し、以下のコマンドでnetwork-managerパッケージのインストールを試行する。

    cd /media/{ユーザー名}/{メディア名}
    sudo apt install ./network-manager-{バージョン}_{アーキテクチャ}.deb

    依存関係エラーとならない場合は手順5へ。

  3. 依存関係パッケージが不足している場合はインストール時にエラーが発生するので、手順1と同等の手順でDebianのサイトから全ての依存パッケージ群をダウンロードし、リムーバブルストレージへ保存する。

  4. 再度インストール先の端末にリムーバブルストレージを接続し、以下のコマンドでnetwork-managerと依存パッケージ群のオフラインインストールを試行する。

    cd /media/{ユーザー名}/{メディア名}
    sudo dpkg -i *.deb
  5. インストールが成功したらインストール先の端末の再起動を行い、必要に応じてWiFi等のネットワーク設定を行う。


以上です。

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