openSUSEのシステムアップグレードをロールバックする方法

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openSUSEをLeap 15.3からLeap 15.4にアップグレードしたところエラーで起動できなくなってしまったため、btrfsのSnapperを使ってシステムをロールバックした手順についての備忘録。


手順

  1. openSUSEのブートローダー画面

    openSUSE Leap 15.4
    Advanced option for openSUSE Leap 15.4
    Start bootloader from a read-only snapshot

    が表示されたら、一番下のメニュー項目

    Start bootloader from a read-only snapshot

    を選択する。

  2. 直近のスナップショット一覧画面

    *openSUSE Leap15.4(xxxx,2023-01-14Txx:xx,post,zypp(zypper))
    *openSUSE Leap15.3(xxxx,2023-01-14Txx:xx,pre,zypp(zypper))
    *openSUSE Leap15.3(xxxx,2023-01-13Txx:xx,pre,zypp(zypper))
    *openSUSE Leap15.3(xxxx,2023-01-12Txx:xx,pre,zypp(zypper))

    が表示されたら、アップグレード直前のLeap15.3のスナップショット

    *openSUSE Leap15.3(xxxx,2023-01-14Txx:xx,pre,zypp(zypper))

    を選択する。

  3. 選択したスナップショットでopenSUSEが起動できることを確認する。
    起動できなかったり問題がある場合は、手順2で別のスナップショットを試行する。

  4. openSUSEにログインして一通り問題がないことが確認できたら、ターミナルから

    sudo snapper rollback

    を実行して現在起動中のスナップショットへのロールバックを確定させる。

  5. システムを再起動してopenSUSEのブート画面項目がアップグレード前のLeap 15.3になっていること確認、そのままopenSUSEを起動する。

    openSUSE Leap 15.3
    Advanced option for openSUSE Leap 15.3
    Start bootloader from a read-only snapshot

以上でopenSUSEのロールバックが完了です。


今回初めてopenSUSEのスナップショットを使いましたが、Windowsのシステムの復元のように手軽に戻せて非常に便利でした。

ちなみにWindowsのシステムの復元も同様ですがスナップショット機能は

・全てのファイルがロールバックされるわけではない。
・ディスクやスナップショットデータが壊れると復旧できない。

という点には注意が必要です。


参考ウェブサイトなど

  • SUSE
    7 Snapperを使用したシステムの回復とスナップショット管理

以上です。

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