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ChatGPT(Plus含む)を業務で利用する場合などにWEBインタフェースで会話履歴を残しつつ会話内容をモデルの再学習に利用させない方法を紹介します。
ChatGPTをVSCode(VSCode Macrosマクロ)から利用する方法はこちらのエントリをご参照ください。
問題
2023.7現在、ChatGPTのAPIを利用する場合については明示的にオプトインしない限り会話内容がモデルの再学習に利用されない規約となっているが、コンシューマー向け機能(所謂ChatGPTのインタフェース)の場合は、履歴を残すと有償版(ChatGPT Plus)/無償版問わず会話内容がモデルの再学習に利用されてしまうため、企業秘密や個人情報が外部に漏洩する懸念がある。
データコントロール設定(ChatGPT Plus):
このブラウザでの新しいチャット内容を履歴に保存し、弊社のモデルの改善に利用することができます。保存されていないチャットは30日以内に弊社のシステムから削除されます。この設定は他のブラウザやデバイスと同期されません。
対応
OpenAIに対してユーザーコンテンツのオプトアウト申請を明示的に行う。
無償版でオプトアウトが可能かどうかは未確認ですが、API利用契約を行わないとOrganization IDなどが発行されないかと思います。
手順
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OpenAIのFAQ「Data usage for consumer services FAQ」から、User Content Opt Out Request画面(Googleフォーム)を表示する。
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開いたフォームにOpenAIに登録しているメールアドレス、Organization ID、Organization nameを入力して
送信
を押下する。※上記Organization ID、Organization nameとは、OpenAIのアカウント設定にあるものです。
これだけです。
このアクションに対してOpenAIから返信は来ませんが、問い合わせた限りでは自動処理で即時適用されているとのことでした(ヘルプデスクにチャットから質問するとオプトアウト状況を教えて貰えます)。
ちなみに私の場合はGPT3のDavinciを利用していた2022年(現在のAPI利用規約に変更されるより前)にユーザーコンテンツ利用に関するオプトアウトを申請済でしたが、この申請がChatGPTにも適用されるかどうかは未確認ですので、過去にオプトアウトした場合も改めて申請を行っておくことをおすすめします。
以上です。