MS-IMEで日本語を含むコーディングやドキュメント作成を効率化する小技

この記事は公開から1年以上経過しています。

私がお世話になっている取引先担当者との雑談で、Windows上でのコーディングやドキュメント作成が速くなる小技を教わったので紹介します。

ソースコードのコメントやドキュメント作成などで日本語と英語などの半角文字が入り混じった文章を書くときに全角/半角を切り替えたり変換するのが面倒だとは感じていましたが、まさかこんな便利で圧倒的に楽な入力法があったとは…。

私自身は一時期ドキュメント作成時の日本語入力速度を向上させる目的で「かな入力」を習得して使っていたことがありますが、かな入力よりも手軽に始められて効果も高いので、是非使ってみてください。


和英混在入力

例えば

console.log(`${s}エラーです(code=${c})。`)

のような半角文字と全角文字を含むプログラムを書くとき、デフォルトのIME設定では

  1. 半角/全角でIMEオフして半角入力

    console.log(`${s}
  2. 半角/全角でIMEオンして全角入力してEnter

    エラーです
  3. 半角/全角でIMEオフして半角入力

    (code=${c})`)
  4. 半角/全角でIMEオンして全角入力してEnter

  5. 半角/全角でIMEオフして半角入力

    `)

のようにIMEオン↔IMEオフを何度も切り替えたり、IMEオンの状態でF10等を使って半角英数変換しながら入力を行うかと思いますが、IME設定のローマ字かな漢字変換を使用するとIMEオンの状態のまま

  1. 半角部分を入力してEnter

    console.log(`${s}
  2. 全角部分をローマ字で入力して変換

    era-desu
  3. 半角部分を入力してEnter

    (code=${c})
  4. 全角部分を入力して変換

    .
  5. 半角部分を入力してEnter

    `)

のように、IMEモードを切り替えることなく入力できるようになるため、和英混在入力が非常に楽になります。


設定手順(図はWindows 10)

  1. IMEの全般設定で以前のバージョンの Microsoft IME を使うで旧バージョンのIMEに切り替える。
    ※新しいIMEでは利用できません。

    file

  2. Microsoft IME の詳細設定和英混在入力タブの英字をローマ字かな漢字変換する(主に英語を入力する)に☑を入れる。

    file

  3. ひらがなモードの状態でCapsLock(英数)を押下して半角英数モードにする。
    (タスクトレイアイコンのIMEステータス表示は下図のようになります。)

    file

ちなみに、LinuxのMozcでも同様のことができるかと思ったのですが、Mozcはローマ字かな漢字変換ができなそうでした…残念。


以上です。

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